My Blue Heaven
不可解なことはあるものだ。僅か24時間前のTVの画面には
「緊急事態」とか「警戒レベル」の言葉と文字が溢れていた。
最悪な事態を抑えるために、新しい「フレーズ?」も発表された。
誰もが、分かり切っていたことなのに、画面に釘付けになっていた。
予想通りの現実なのに…。それでも、訳が分からない。
何故って、こんなにも季節外れな穏やかな美しい青空なのに。
不思議なこともあるものだ。数時間後の午前2時頃のことだった。
江北橋の土手上で、甘くて、あやしい「風の香り」に包まれていた。
目に見えぬ夜の川風が、嗅覚を刺激して、予感めいた記憶が甦った。
たしか、数年前の11月の雨の夜だった。あの夜も月は見えていなかった。
生涯、大切にする物を「手に入れる」ために、覚悟を決めていた。
あの日も今夜も「季節外れな澄み通った美しい夜空」は変わらない。
その後、また数時間が経過。見えない明日に不安をかくせないまま
Waiihaへと向かう踏切辺りで空を見上げてみたら、無限に広がる青空が、
慈愛に満ちた両手を広げて、ちっぽけな僕を優しく抱きしめてくれそうだ。
とっても、みんなに会いたくなった。
この難題を解決することができたなら、明日は晴れる。
この局面を打破することができれば、明日は晴れる。
今を乗り越えれば、みんなに会える。曇り空より、青空のほうが美しい。
自分を見失わないように、窮屈な時こそ、愛おしさの感情を忘れてはいけない。
何故だか分からないけれど、「My Blue Heaven」を口ずさんでいた。
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