珊瑚礁の彼方へ
先の見えない状況の日々。Waiihaも独自のルールで休業中です。
しかし、毎月、家賃はかかっておりますので、
「今後、どうしたらよいものだろうか?なぜ、不安は拭えないのか?
このまま、Waiihaを継続できるのか?いったい何が正解なのか?」と、
とりとめも無く不透明で不確かな日常を繰り返しているようだ。
こういう日々が続くと決まって荒城さんを思い出す。駆け寄って縋りたくなる。
憧れを現実にすることは大変なことだ。
いつか、あんな風に演奏できたらカッコ良いな♪
誰でも思い描く素人らしい甘い夢。
挫折、諦め、できない自分への嫌悪感。僕だって苦い経験がある。
それは、「スチールギター」を奏でる荒城さんに出会ってしまったからだ。
Amのチューニングで奏でるメロディー。アドリブも間合いも完璧だった。
初めての課題は音を出すこと。音が出せるようになったら、C~Bまで音を出すこと。
バーの角度は見よう見まねだ。
時間を忘れて、猛烈に練習しても「まだまだだ。」と言われ、褒められもしない。
自分の才能の無さに溺れている時、「Beyond The Reef」をやろうかと言われた。
繰り返し、繰り返し練習しても、まともにイントロもできないし、カウントも合わない。
自分に無性に腹が立った。でも、逃げ出そうとは思わなかった。
少しでも「荒城さんに近づきたいから」それが、最大の理由だった。
なんでだろう…。荒城さんのためだけに練習をしていたスチールギター。
もう人前で弾くことはないと思いながらも、諦めの悪い落第生のくせして
時々、荒城さんから教わった大切なフレーズを確認している僕がいる。
僕の練習用のスチールギター。もちろん、Amのチューニング。
今日も営業できないのに、チューニングを調整している僕がいる。
やっぱり僕は、未練たらたらの諦めが悪い人間らしい。
どんな困難なことがあろうとも、このWaiihaは、決してやめない!
珊瑚礁の彼方へと続く道が「ここ」にある限り…。
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