息を吸う
この雨雲が過ぎ去れば、滲んだ景色も変わるはず。
この上空に光が差し込めば、みんなと会える。
悪い夢は、もうそんなに長く続かない。
悪い夢の扉は、重たいけれど、心をひとつにすれば、開けることもできる。
目の前の現実から目をそらさないように。
目に見える不安な日々も、もうそんなに長くはなさそうだ。
僕は、すべての人々が平等に呼吸する情景が見える。
僕は、愛しい人々が平等に息を吸えるただそれだけの情景が見える。
優しい日差しが近づいている。
穏やかな日差しが、すぐそこまで近づいていることが分かる。
この憂いや痛みも生きている証。
息苦しくても、動けなくなっても、僕は息を吸う。
悪夢の海に溺れそうでも、必死になって息を求める。
悪夢の沼に沈みかけても、懸命に息をする。
この声が出なくなっても、息を吸い続けることが生きている証ですから。
この雨雲が過ぎ去れば…。少しづつ状況が変わるはず。
この雨雲の切れ間から、暖かな日差しが現れて、僕たちは報われる。
僕は、今夜も「愛しき方舟」の未来を願って、息を吸い続ける。
悪い夢は、そんなに長くは続かない。もう少しだけ頑張ってみよう。
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