寝室からの景色
夏も終わったのか。青空の時間が短く感じている。
朝晩と日中の寒暖差に季節の変わり目を感じている。
羽織るものも恋しくなり、少し穏やかになりそうだけど
二階の寝室から眺める景色が、また、変わってしまった。
土耳古桔梗と彼岸花。少し切ない気持ちになる。
初めは、夏が終わりを告げる、2021年の今頃。
二階の寝室の窓から、二人並んで、ベットに腰を掛けて
眺めていた荒川土手が少ししか見えなくなってしまった。
新しく建設された工場が「景色の額縁」の邪魔をしたが
それでも、荒川土手は見えていた。
昔からあった工場と、新しい工場の隙間から荒川土手の上に
薄ぼんやりとした月が見えていた。
哀愁漂う「工場と月」の風景も美しかった。
そして、今、同じ場所から窓の外を眺めてみると荒川土手は
全く見えなくなってしまった。
僅かに土手が見えていた工場と工場の隙間の向こう側の家が
新しくなってしまった。
通いつめていた馴染みのお店もなくなってしまい、大好きだった
風景も消えていく。時代の流れには、抗えない。
それでも、なくなってしまったことを嘆くより、その想い出を
語りながら、まだ美しいこの世界を大切に思い、中秋の名月に
月を眺めてみようかなと思っていたのに…。
厚い雲が邪魔をして、月がどこにあるかもわからないよ!
ロマンティックの欠片も全くないね。
もう!神様のイジワル!
※仕方ないので、昨日撮っておいた月の写真でも載せますかね。
0コメント