Road to 100
丁寧に巻かれている細長い世界地図を広げてみる。
東洋の片隅に瞳を移してみる。其処に日本国がある。
海に囲まれたとても小さい島国。
その国の中心辺りに誰にも気付いてもらえない男がいる。
砂のように細かくて風が吹けば飛ばされるような存在。
彼は自らを「未来からの旅人」だと言う。
愚かに見える彼の言葉を誰も聞いてはくれない。
歩き続ける意味はあるのか?何処に向かっているのか?
馬鹿げた作り話に付き合っている暇はない。
そう。誰も彼の話しを聞いてはくれない。
しかし彼は話しをやめません。うなるほどの時間をかけて。
時空の隙間を歩き続けて。いつしか長い年月が過ぎていた。
そのうち彼の元には大切な仲間が現れた。
彼は名もない只の人。何処にでもいるように見えても
何処にもいない唯一無二の存在。
そろそろ旅に出よう。第二幕の始まりへの旅路に。
手のひらの中で燻る微かな希望を固く握りしめて。
確証もないけど信じ続ける勇気を持って歩き続ける。
この道は「百年続く」。まだ十九年と僅か。
未来からの旅人は、こんなことを言っている。
「皆さんにとって素晴らしい一年になりますように。」
未来からの旅人は胸を張って、こう伝えました。
「地平線の向こうの誰も知らない世界を見に行こう。」
どんなに時間がかかっても、すべてが上手くいきますように。
【番組説明】
あらすじ:Waiiha100年計画より。昭和・平成・令和を
生き抜く自称「最後のロマンチスト」宮原久宗の世界観を
独自の言葉で綴った何とも言えないストーリー。
語り:ミヤハラ ヒサノリ
未来からの旅人:宮原久宗
イラスト:イイムラススム(ポストカード 1995)
0コメント