男のロマン Part.5(1990編)
80年代の半ばより、カッコつけ始めた若き日の自分を思い出す。
髪の毛を時間をかけて整える。スーツも買って、お洒落をする。
何処かギラギラして尖っていても、移動手段はママチャリです。
そして、1990年を迎えて誰よりも早く「運転免許」を取った。
中古の車を買う。彼女を作る。すべて叶えた僕は、18歳。
買ったばかりの車で彼女を迎えに行く。それが、男のロマン。
助手席に彼女が乗ったら、カセットテープで音楽を流す。
さり気なく、彼女のために、自作で編集したテープを流す。
ここで、肝心なことは「カッコつけるなら細部まで」だね。
「インデックスカード」も、こだわらなければならない。
「レタリング」も、こだわらなければならない。
うなるほどの時間をかけて、指先に集中して、失敗は出来ない。
彼女に歓んで貰いたいという為だけの孤独な時間。
ふたりで海に行きたいな。夜のデートを楽しみたいな。
これが僕の「18歳」です。何だかんだで言っても真面目だよね。
でもね。50歳を過ぎても、このカセットテープは宝物なのかな。
いろんな思い出がよみがえるよ。こんな手作業が愛おしく思うよ。
1990年。あまい時代だな。
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