『 Welcome to Waiiha Picturesque』 Waiiha の公式サブブログにようこそ♪

Waiiha Picturesque は、2020年10月1日のAmebaブログ再開以降の補助的ブログです。

Amebaブログと連携させ、同一記事の投稿を行なっておりますが、10月1日以前の日記は

Amebaブログに掲載してありますので、お好みに合わせて、お楽しみ下さい♪

ホラーナイト 2025

こんばんは!Candy おじさんです。

毎年、13日の金曜日は、Waiiha ホラーナイトと銘打って

Candy おじさん創作のコワイお話しを披露する夜ですが

今回は、ゾクッとするような、コワイ実話をお話しします。


千住に生まれて、50を過ぎて、現在53歳の僕ですが、

今は「住みたい町のランキング」上位になった千住を

幼い頃は隅田川沿いの「鉄工所」の町と認識していた。

踏切の音。電車の音。鉄を切る音。溶接をする匂い。


現在は駅前の光景も変わり、隅田川沿いの工場もない。

時代の流れと変わりゆく町並み。

そんな中でも、今も変わらずに、幼い頃からくぐる様に

通っていた古いガードがある。


子供の時は、日常的に「せ○○ガード」と呼んでいた。


地元の方が皆そう呼んでいたこの名称を、幼い頃の僕も

いたって普通に、何の疑問を持たずに、そう呼んでいた。

東武鉄道・伊勢崎線 北千住駅から牛田駅の間にある

「高さ1.6m」のガード。

この狭くて低い長いガード。実際の名称は不明らしい。

長い歴史を感じさせる重厚な煉瓦積みの個所もある。


そんな、古いガードにまつわるの実体験です。

あれは、高校生の夏休み終盤の夜の出来事だったと思う。

仲の良い幼馴染とカラオケを楽しんだ後の出来事だった。

幼馴染の彼(H君)のマンションの前で別れ、階段の下に

自転車を停めて、部屋に向かって行くH君を見送った。

僕もそこから数分の自宅に帰ってしばらくすると何だか

ゾワゾワとする妙な胸騒ぎを感じた。その胸騒ぎの正体は

分からないまま、僕はなんでかH君の家に電話をかけていた。


「もしもし。宮原です…。」

「あ~。宮原君…。今、H、病院に行っているの。」

「えっ?え~!病院ですか?」

「電気を点けたら、H、血まみれになって寝ていたの…。」

「えー!噓でしょ?僕、ついさっき、マンションの下でH君を

 見送ったばかりですよ。何も問題なく、いたって普通に階段を

 のぼって、部屋に向かって行くのを見ましたよ。」

「はぁ~…。そうなの…。どこで怪我したか分からないのよ。」

「大丈夫ですか?どこの病院ですか?僕も行きますよ。」

「せ○○ガードの向こうの○○病院よ。」

「えっ!わっ分かりました…。直ぐ向かいます。」


深夜のせいか、いつもよりも不気味に感じる「せ○○ガード」を

くぐると、目の前にある病院は闇の中に聳えているように感じた。

薄暗い待合室に着くと、H君は治療中と告げられた。


誰もいない病院の緑色の非常口の灯りしかないような待合室は、

どこか恐ろしい雰囲気が漂い、H君は大丈夫なのかと願うような

気持ちで手を組んで俯いて待っていることしかできなかった。


どのくらい待ったのだろうか。

治療室から先生たちの話し声が聞こえると、H君が薄暗い廊下に

姿を現した。その姿にビックリしたが、H君の無事を確認して、

その日は会話もせずにH君と別れて、病院を後にした。


『まさか顔を怪我してると思わなかったな。』と「せ○○ガード」を

くぐりながら、ふと思った。


その後、数日経って、H君から事の詳細を聞いて、ビックリした。

「ちょっと、俺も訳が分からないんだけど、聞いてくれる。

 宮原と別れた後、家には帰ったの覚えてるんだよね。ただね。

 その後、何となく、自転車に乗ってた。自分でもどこに行くのか

 分からなかったけど、何でかな?

 気づいたら、せ○○ガードをくぐってて、向こうから凄いスピードで

 光が向かって来て、自転車かもと思って止まったのに、激突されて

 吹っ飛ばされて、この有様。」

「でも、その後、家に帰って寝てたんだろう?」

「そうだよ。そこが俺も不思議でさ。どう帰ったか覚えてないんだよ。

 顔を数十針も縫うこんな大怪我で、お母さんが起きて来なかったら、

 俺、死んでてたのかもと思って…。正直、ゾッとしてる。」

僕は、その話を聞いて、聞いてはいけないヤバイ話を聞いた気がして、

鳥肌が立ったのを今でも覚えている。


あの夜の出来事は、何だったのだろうか?

今、この文章を書いていても、何か気味が悪いものを感じている。


皆様、いかがでしたか?

文章が長くなってしまうので、かいつまんでお話ししましたが、

本当に怖い出来事だったんですよ。


やっぱり、怖い実話は、文章に書くとその時を思い出してしまって、

本当に怖いので、怖がり屋のCandy おじさんには、ユーモアあふれる

創作のコワイお話しの方が、合っているのかも知れませんね。


次回のWaiihaでホラーナイトは、来年2月13日(金)です。

皆様の怖いお話し、お待ちしておりませ~ん♪


Waiiha Picturesque

Hawaiian Livehouse Waiiha サブBlog(試験運転中)