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Waiiha Picturesque は、2020年10月1日のAmebaブログ再開以降の補助的ブログです。

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ホラーナイト 2023 vol.2

今年は、2回目の13日の金曜日。Waiiha ホラーナイトの夜です。

毎回、Candy おじさん創作のコワイお話をする夜なのですが、

今宵は「幼き頃のサプライズ」をベースに、お送りいたします。


タイトルは『言ってみたい言葉』です。

子供から大人まで、ご存知の愛くるしい『超有名な妖怪』です。

それでは、お話をさせていただきましょう。


10月の初旬、編集室に、匿名希望と書かれた封書が送られてきた。

ただ、彼は「ハワイアンライブハウス」を経営しているという。

彼の実体験をもとに出来るだけ忠実に時代背景を含め再現してみたい。


彼は、幼き頃に足の裏の骨の病気(ケーラー病)に罹っていました。

もちろん、運動会も、かけっこも出来ない毎日だったようです。

幼稚園を卒園して、小学校に入学しても通院していました。


彼は、当然のこと(走ること)ができないので、友達が遊ぶ姿を

椅子に座って、日が暮れるまで眺めていました。

彼は、とても、のろまでしたが、友達は優しくしてくれました。


彼は、あることを非常に怖がっていました。

それは「口裂け女」です。

彼は、走れません。誰よりも怖がっていたのでしょう。


彼は「鬼太郎さんなら僕を守ってくれる。」と信じていました。

幼い頃から買い集めていた、水木しげる先生の小学館シリーズの

妖怪の図鑑をひとりっ子の彼は、夢中で読んでいたのです。


いつしか、彼は、お気に入りの妖怪に会ってみたくなりました。


「お豆腐小僧」は、見た目が可愛らしくて大好きでした。

「油すまし」は、見た目が面白いけど、天才で頭が良く

悪い妖怪に対峙する時は、日本の妖怪の「参謀格」で、心強い。


そして「べとべとさん」です。何とも不思議な姿なのですが、

人には、悪さを行いません。ただ、後をつけてくるだけです。

きっと、彼は、歩くことが遅くて、走ることもできないからこそ

「べとべとさん」に会ってみたかったのだと思われます。


彼は、最後に「言ってみたかった言葉」を綴っております。

「べとべとさん べとべとさん お先におこし。」と言う言葉。

きっと、その言葉を言ってしまったら、どんな時でも彼の後を

一緒に歩いてくれる大切な友達が消えてしまう。

もう二度と、会えなくなってしまう。

だからこそ、彼は、その言葉を言えなかった。言わなかった。


この封書を読み終えて、編集長が何故か優しい眼差しになって、

こんな風に、つぶやいた。

「いまでも、彼の後ろには、べとべとさんはいるよ。なんかさ。

 心配そうな顔をして、彼を見守ってくれている気がするよ。」


今夜の「ホラーナイト」は、如何でしたでしょうか?

今回は、ゾッとするよりホッとするそんなお話しでしたね。

それでは、次回まで!お楽しみに!

※僕が幼稚園の頃、大好きな水木しげる先生にファンレターを

送ったお返しに水木先生から贈られてきた色紙です。

今でも僕の宝物です。

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Hawaiian Livehouse Waiiha サブBlog(試験運転中)